文藝春秋
宮部みゆき 著
木本百子 装幀
1996年
オール読物でこの本に収録されている短編のさし絵を描いていた関係で表紙の絵を描くことになったんだと思う。
宮部さんは何度も直木賞候補になっていて、この人質カノンも候補に挙がった。
残念ながらこの本では受賞できなかった。
ちなみにこの時、受賞したのは今、僕がよくさし絵や単行本の表紙を描かせてもらっている、乃南アサさんだったと思う。
この頃の僕はインテリアや机上の静物に興味があって、こんな感じの仕事をよくしていたけど、中でもこの絵は気に入っている。
果物やコーヒーカップと一緒に脱ぎ捨てられた靴が描いてあるのが不思議。
多分何か事件性を表現しようと思ったのでしょうね(笑