イラストレーター井筒啓之のいろいろ
by izutsujimusyo
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井筒啓之プロフィール
1955年生まれ
1984年 
日本イラストレーション展入選
1986年 
長沢節に師事
1998年 
講談社出版文化賞さし絵賞受賞

東京イラストレーターズ・ソサエティ会員

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1955年生まれ
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ANA機内誌翼の王国吉田修一連載エッセイ「空の冒険」9月号イラストレーション
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そしてその背後に、プロデューサーの髙橋さんや森重さん、現場で汗を流していたスタッフやキャストのみなさん、そして宣伝担当の筒井さんたちの顔が浮かび、なんだか朝っぱらから感極まりそうになる。


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実際、この映画の撮影現場を見学に行った際、その目にやはり狂いがなかったことを知る。真夏の撮影現場というのは、殺気立っている。そんな男たちの中で、首にタオルを巻き、額を流れる汗も気にせず、現場監督然とした髙橋さんが立っていたのだ。

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映画『さよなら渓谷』は、この年のモスクワ映画祭コンペティション部門に唯一の日本映画として出品されており、なんとそこで、グランプリ作品に次ぐ「審査員特別賞」という栄えある栄誉を勝ち取った。
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by izutsujimusyo | 2013-08-30 12:18 | 空の冒険
地方新聞連載小説吉田修一「愛に乱暴」のさし絵
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「初瀬さん、お疲れさまでした」
八階のイベントホールで、たった今終わった手作り石鹸教室の後片付けをしている桃子に声をかけてきたのは、企画部の浅尾昌也だった。

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先々月などは男の生徒にも言い寄られていた。一回目の授業からこの生徒の口調が少し女っぽかったので、他の受講生たちも薄々感づいていたのだが、ユーモアがあって、気が利いて、いつの間にか教室の人気者になっていた。

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転機は詩寿の会社を辞めて三ヶ月ほど後に真守と出かけた台湾で、台北の百貨店に寄った際「泥小姐」「緑豆」「四神」といった面白いネーミングのオーガニック石鹸を見つけたのだ。

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母屋の裏口に立つと、桃子は声をかけた。義母の照子がまた日盛りに庭の水やりをやったらしく、立っているだけで草いきれとジメジメとした湿気が足元から立ち上がってくる。

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「ねぇ、今日、ネットで調べたんだけど、うちに来るようになったあの猫、
アメリカンショートヘアーって種類みたい。雄だか雌だかまだ分からないけど」
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by izutsujimusyo | 2013-08-29 11:18 | 愛は乱暴
「愛に乱暴 」吉田修一・作 井筒啓之・画 1回〜5回
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吉田修一・作井筒啓之・画 
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猫を捨てる人(一)
今日初めて真守(まもる)さんのことを葉月に話してしまった。でもセックスなんて大した問題じゃないということを、葉月に理解してもらうのはやはり難しかった
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「あら、マーくん、腰、もういいの?」
やっと開いた窓から聞こえた照子の声は小さな庭を挟んだ離れに向かう。
離れでは、いつの間に起きたのか、夫の真守がダイニングの椅子を窓辺に置き、サッシ戸を開けて日を浴びている。
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庭の飛び石を踏み、桃子は表へ出た。表通りに面した敷地には椿の生け垣があり、葉が少ない冬の間を除けば、通りから敷地は見えない。
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家へ戻ると、台所で真守がコーヒー豆を挽いていた。
「そこ、開けとくなら網戸しといてよ。虫が入ってくるんだから」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 桃子が入れたエスプレッソに少しだけミルクを垂らした真守が、いつものようにカップを寝室へ運んでいく。言ったところで直らないのだが、桃子もいつものように、「もう、ここで飲んでよ」と声をかける。
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by izutsujimusyo | 2013-08-22 12:56 | 愛は乱暴
文藝春秋9月特別号目次イラストレーション
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文藝春秋
星 達也 目次レイアウト 
井筒啓之 目次イラストレーション
また文藝春秋目次の絵を描きました。
今度は8月に出る雑誌ということで
ひまわりです。
ひまわりは、編集の方のリクエストでした。
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by izutsujimusyo | 2013-08-12 12:26 | その他さし絵
「姉川の四人」鈴木輝一郎 著 毎日新聞社
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毎日新聞社
鈴木輝一郎 著
NOORTH 装幀
井筒啓之 装画
2013年

2012年の1月に刊行された「金ヶ崎の四人」と同じシリーズ。
金ヶ崎の四人の出来が良かったので、ハードルは高かったけど、
どうなんだろう、並べてみてそれなりには責任を果たせたかなという感じです。
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by izutsujimusyo | 2013-08-06 12:56 | 装画&表紙
ANA機内誌翼の王国吉田修一連載エッセイ「空の冒険」イラストレーション
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日が落ちると、子供たちは花火を抱え、大人たちはビールやつまみを持って墓参りに向かう。
夜とはいえ、真夏のことなので決して過ごしやすくはないのだが、
それでもたまに夜風が拭けば、肌に浮かんだ汗も引く。(本文より)

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十五日の夕方になると、完成した船の回りに法被姿の担ぎ手たちが集まってくる。
まずはビールで乾杯すると、早速、爆竹が鳴らされる。
爆竹といっても、一つ二つを「パン、パパン」ではなく、
百本か二百本入った箱ごと、担ぎ手たちがそれぞれ鳴らすので、
当然耳栓は必要だし、隣に立っている人との会話もままならない。(本文より)

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個人的に好きなのはこのあとだ。精霊船を流し終えた担ぎ手たちは、
このあと喪主の家や貸し切った居酒屋での宴会に向かうのだが、
高揚と虚しさが入り混じったような足取りで歩きながら、
ぽつりぽつりと交わされるのは、やはりたった今その霊を
海へ流したばかりの亡くなった家族や友人のことなのだ。(本文より)
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by izutsujimusyo | 2013-08-02 12:17 | 空の冒険