新潮社
佐藤多佳子 著
新潮社装幀室 装幀
2005年
佐藤多佳子さん、やっぱり直木賞候補になりました。
おめでとうございます。
これは2005年に文庫化された作品。
小説新潮に連載されていたとき、ぼくがさし絵を描いていた。
高校生のみずみずしい感性がきらきらと美しい作品だった。
文庫化にあたって絵の依頼があった時は嬉しかったし、この美しい作品にふさわしい高校生を描きたいものだと思った。
高校生のファッションも時代と共に変わってきていて、この小説が書かれた時期を考えると、この絵の高校生の服装が小説の中の時代とあっているかといえば、ちょっと違う。2005年の高校生のリアリティある姿にしようと思った。
こういう事もイラストレーションの役割なのだと思う。